NMBメカニカルキーボードのリニアアクション化

最近のPC用キーボードは、キーを押し下げるとタッチが途中でカクッと軽くなるようなタイプのものがほとんどなのですが、昔のTOSHIBA J-3100シリーズの ラップットップマシンなどは、下右図のように押し下げ量に従ってリニアに荷重が増えていき、これがなかなか気持ち良いタッチであったと記憶しています。しかしながら今日、このようなキーボードはほとんど目にする事がなくなってしまいました。NEOTECさんで扱っているCherryのLinear Actionタイプがその類の特性を持っているのですが、さすがに\12000-前後という値段はチトきびしい。(個人輸入することを考えれば良心的な値段ではあるんですけどね)
それならば、作ってしまえ!というのが今回のお話です。
といっても、1から作る訳ではなくNMBの既存のメカニカルキーボードを改造します。
一般的なキーボード リニアアクション

今回はNMBのRT8756C※1を利用しますが、一般のお店でも扱っているRT-8255CWE+なども同様のキースイッチを採用しているようです。(スペースキーが2つに分かれていてバックスペースにもなるあれですね)

※1パチパチと軽めの気持ち良い音が鳴るメカニカルキーボード。配列も自然でなかなかいい感じ。JAMECOのオンラインショップで安価に入手できるようですが、Yahoo Auctionで\3,800-程度で定期的に出展されている方もいらっしゃるようです。海外通販での送料などを考えれば悪くはない値段かも。

それではさっそく作業に入りましょう。まずはキー引き抜き工具などを使ってキートップを外します。すると白い棒状の樹脂が姿を表します。キーを押し下げるとこの樹脂棒がキー上部の溝に沿って左右に動き、その際にクリック感が発生するんですね。なかなか面白いキースイッチですので別途詳細をレポートしたいと思います。

それではどうやってリニア化するかというと、答えは簡単でこの白い樹脂を取っ払います。
しかしそのためにはキースイッチ上部を外さなければなりません。ここには3つのツメがあるのですが、このツメを緩めながら上部へ外すのは容易ではなかったため、単純に垂直に持ち上げて外しています。この際、くれぐれも斜めに外さないように注意しましょう。ヘタすると手前の接点を曲げてしまうからです。私はプラ板で下記のような工具を作成し引き抜きました。

キー上部を引きぬくと白い樹脂の全体が姿を表します。下記のようにツマよう枝などで奥の方を押しながら持ち上げると簡単に取り外す事ができます。

白い樹脂を取り外した後に、キー上部、キートップを取り付ければ出来あがり。

さすがにいきなり全部のキーをバラすのは厳しいと思いますので、使用頻度の低いキーで試してみて、これはいけると思ったらいっちゃってください。なお構造的に問題が発生しそうな感じではないのですが、どうにかなってしまっても保証はできかねますので、自己責任ということでよろしくお願いします。(01/06/23)
 
 
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