更新情報
2001/07/19
_@”さんよりアップハン化のレポートを頂きました。
アップハンカスタム報告(_@”さん)
 
アップハン化レポート(レッドアンクルさん)
 レッドアンクルさんよりアップハン化の情報を頂きましたので掲載させていただきます。
 非常にわかりやすく親切なレポート、ありがとうございました!!

−私のアップハンカスタムご紹介−

  

☆アップハン化しようと思った理由。
 一年半乗って、近間の道は飽きてきたので少しずつ距離を伸ばして来ましたが、
 長時間乗っていると、どうも手首が疲れる事が解ってきました。
 日曜日に乗ったら火曜日くらいまで後遺症が残ります。
 エンジンの音や、低速でのコントロールとか、ステップの位置とか他にある
 若干の不満は個性の範囲と思えるのですが、苦痛を伴うのだけはちょっと困る。
 他には言うこと無いのでカスタムする事にしました。
 ご参考になればと思い紹介しますが、TRYされる方は自己責任でお願いしますね。

☆準備
 ・始めに準備したもの
  ハリケーン製 KAWASAKI用ハンドルホルダー・・・¥15,000−
  POSH製 アルミ「スーパーバイクバー」・・・¥5,800−
  PLOT製 「SWEDGELINE」ブレーキホース・・・¥8,500−
  (EX4用+8cm=エリミネーター用。・・・使わなくてもいけました。)

 ・後で買い足したもの
  POSH製  バーエンドキャップ  ¥1,600−
  POSH製  レーシンググリップ  ¥1,600−
  デイトナ?   グリップボンド     ¥550−
  ラバーシート 0.5mm厚       ¥190−
  ゴムホース φ1〜2mmくらい?×1m ¥240−
  (フルード抜きに使おうと思って。使わなかったけど。)

   

 ・工具
  ドライバー。
  6角棒レンチ(ハンドルホルダーにはついてきました。ブレーキ/クラッチ
  レバー外すためにも必要。)。
  ニッパー(スイッチ固定用突起を切るのに使った)。
  カッター(ニッパーの後処理)。はさみ(ゴムシート切る)。

☆作業
 実は、特に書くようなこと無いのです。基本的には簡単。
 困ったことと工夫したことだけ記します。
 1、純正のバーエンドキャップが固着して外れない。
   あまり力入れたので背中の筋肉痛めました。外れないので、グリップ
   が流用できず、買う羽目になりました。
   そのバーエンドキャップも、当初流用と思いましたが、カワサキは
   ねじ込み式なんですね。買ってきたハンドルにはいずれにしても
   使えなかったのですが。
   外れないのが左で良かった。右だったらスロットルも外せなかった。
 2、スイッチ類のついたプラスチック部分の固定。
   純正ハンドルバーには穴が空いていて、その穴と、スイッチの
   プラスチック部分の内側についている突起を合わせるのですが、
   ハンドルバーのどこに穴開ければよいか、解らないのです。
   ネジ穴なら、外から印を付けることが出来ますが、ネジ穴ではないのです。
   ドリル持ってないから、穴開けるとなれば知り合いに頼まなきゃいけな
   かったのですが、それ以前の問題で挫折です。
   あきらめて、突起を削り取ってしまいました。でもこれではスロットル
   部分やウインカースイッチ部分がくるくる回ってしまいます。
   仕方ないので、滑り止め用に薄いゴムのシートを買ってきて、グリップ
   ボンドで貼り付け、その上からプラスチック部分を締め付けました。と
   りあえずは問題なさそうですが、若干不安です。
   ショップにお願いした方が良い部分でしょうね。
 3、ケーブル等取り回し
   Fブレーキは、フォークの外側、ホーンの脇のフックを通っているのですが、
   ここを外してフォークの手前(シート側)を通しました。カウル内側の、
   メーター脇右下にある黒い三角の部分だけ外せば、リザーバタンクごとカウル
   下へ引き抜けるので、部品の流用だけでなく、フルード含め手をかけずに
   済みました。せっかく買ってきたステンメッシュホースは使いませんで
   した。後日のお楽しみにします。
   スロットルケーブルは、ハンドルの軸(ステムと言うのでしょうか?)
   の左側から出て軸の前(外側)を回ってグリップへ来ています。これは軸
   の手前を通すようにしました。
   チョークは右側から軸の外側通っていましたが、これも軸の手前を通しま
   した。クラッチは手をつけずにOKでした。電装系は全く問題なし。
 4、作業時間は2日に分けて計5時間くらいですが、私にはあっという間。
   楽しく、良い勉強になりました。1,2項の問題がなければ3時間位だった
   と思います。(カスタム初心者の私でさえ)

   
    作業途中の写真

☆付けてみての感想
 1、右一杯に切ったときはウインカースイッチ部分がシールドにあたります。
   操作上は問題なし。左へは大丈夫でした。(リザーバタンクはすれすれで
   す。)何故左右であたり具合違うのか不思議。カウルがゆがんでいるのか
   も知れません。
 2、私のだけかも知れませんが、ハンドルホルダーのネジ穴位置精度が若干悪い
   ようです。左右のホルダー部分が完全に平行にはなっていない感じ。
   そのせいか、バーをまっすぐにしたときにタイヤは若干左へ曲がってしま
   う。EX−4用と書かれていないので文句は言えませんが、EX−4も他
   の車種も取り付け角度は同じなはずです。
 3、キーが差しにくくなった。ハンドルバーのセンターがじゃまになります。
 4、ハンドルホルダーまわりのデザインは、まずまず。
 5、仕上がると、一層愛着が湧きました。自分でいじるのも良いものですね。

☆走ってみての感想
 1、ポジションはとても楽。ハンドルも軽い。早く遠乗りしたい。
 2、ハンドルバーの幅は72、3cmくらいで、バイク自体の幅はさほど変わ
   らないはずだけど、実際すり抜けの感覚は違う。ほんの2〜3cmの違い
   は意外と大きい。慣れるまでかな?
 3、信号待ちで、ふくらはぎにステップが若干あたる様になった。変えたのは
   ハンドルだけなのに・・・。座る位置が変わるんですね。
 4、切り返しが軽くて別なバイクのようです。乗る人とバイクの重心が一致す
   るのだと思います。でも、カワサキらしい(?)癖が無くなり、人によっ
   てはつまらないと言うかも知れません。
 5、ほんの少しですがハンドルとタイヤの向きにズレがあります。これは気に
   ならないと言ったら嘘かも。少しだけなので慣れると思うけど、他のバイ
   クに乗ると思い出すでしょうね。
   これはハンドルホルダーの問題なのか、ハンドルバーの問題なのか、Fフォ
   ークがゆがんでいるのか、見極めたいと思います。
 6、走り込んでなじんだら、そのころまた違う感想もあると思うので、報告します。

以上です。
 
ハンドル位置を下げる
 GPZ600Rのハンドルマウントを流用すると、ハンドル位置が約15mm下がり
 さらに絞り角も若干小さくなるようです。スポーティーなポジションをお望みの方は
 試してみてはいかがでしょうか。ただし、タンクとハンドルとの間が狭くなり
 フルロック時に指が挟まってしまうので、タンクを凹ますか、ハンドルストッパーの
 幅を広げるなどの対策が必要となります。
 (本内容はClubman誌 EX-4 ロングインプレッションの情報です)
 
追加情報
レッドアンクルさんに続いて、_@”さんからもアップハン化のレポートを頂きました。

レッドアンクルさんとの相違点は
 1.クラッチワイヤーの長さが全く足らない
 2.チョークワイヤーの長さも全く足らない
 3.ハンドル末端の振動が激しく、重いバランサーを装着して対処
の3点とのこと。

なるほど、必ずしも元のワイヤーを流用できるとは限らないんですね。貴重な情報ありがとうございました。
以降に(_@”さんのレポートを掲載させて頂きます。

-アップハンカスタム報告(_@”さん)-
私のアップハン化の理由も、レッドアンクルさんと全く同じで、とにかくハンドル位置が私の体にあわないことでした。また、疲れてくると体が下を向きやすく、視界が狭くなってしまうポジションであることにも不安・不満を感じておりました。

さて、私のレポートに関しても、あくまで自己責任でお願いいたします。

■準備したもの

当初に用意したもの
POSH製Kawasaki車用ハンドルホルダー \16,000-
POSH製ステンレススーパーバイクバー \3,000-
グリップ \1,000-
粘着防振スポンジゴム(2mm厚) \290-
グリップボンド \550-
タイラップ各種  

当初に用意したもの
Balius用 STDクラッチワイヤー \2,500-
Kitako製ステンレスバーエンドキャップ \2,700-

工具
6角レンチ(サイズ5および6)
ニッパー
カッター
ドライバー
ボックスレンチ(タンクの取り外しに使用)
タイラップ各種

■作業
 基本的にはレッドアンクルさんのレポートに従いました。

 まずバーエンドキャップを外し、ホース、ハーネス類を固定しているタイラップを切断した後に、ハンドルに付いている機器類を取り外しました。が、ここで大問題。どうやってもアクセル側のバーエンドキャップがはずせません。悪戦苦闘のあげく、結局「キャップ根元からハンドル」を切断するという大技に出ました。素材自体はそれほど堅くはなく、通常の金ノコで5分もかからずに切断できました。ノーマルハンドルに戻したくなっても、適当なキャップを選べば何とかなりそうです。

 ハンドルバーを取り外すときには、サイズ6のT字型6角レンチ(先端ボール型)を用いました。全体の長さが20センチ程度、末端(T字の横棒部分)が8センチほどあるものです。何処かで話題になっていましたが、力のかかる部分に用いても問題はなさそうです。

 全ての機器類を取り外した上ででハンドルバーを取り外し、まずブラケットを装着。次にハンドルを仮止めして、ブラケット位置を調節した後、ブラケットとハンドルバーを固定しました。スイッチボックスの取り付けは、レッドアンクルさんにならって、突起部分を切断した後、スイッチボックスとハンドルが接触する部分に防振スポンジゴムを貼り付け、グリップボンドを塗った後にハンドルバーに固定しました(いきなりツーリングに出ましたが何ともなかったです)。

 私の場合、機器類の取り付けにおいていくつか問題がでました。電装系の取り付けについては、ハーネスを固定しているタイラップを外して、若干の余裕を作ってあげて再度固定すればOKだったのですが、クラッチ、アクセル、チョークワイヤについてはそうはいきませんでした。まずクラッチですが、絶対的な長さが足りません。アップハンにしてはそれほど高くないものを選んだのですが、取り回しを変更してもダメでした。現物を用品店へ持っていってスタッフと相談したところ、ノーマル(アウター92センチ)に対してあと5センチあればよいだろうということになりました。で、代用が効くものをさがしたとろ、バリオスのものがアウター100センチ、インナーも同程度の長さで、タイコの形やクラッチケース側のアジャスタのサイズもぴったりだろうという結論に達し、購入。実際これでバッチリでした。

 アクセルワイヤーについては、燃料タンクを取り外し、ワイヤーを固定しているタイラップを切断し、ステム左側をまわっていたワイヤーを、右側へ回すようにして、無理な形にならないように調整した後、再度固定しました。バーエンドには手元に転がっていたオフ車用のキャップをはめました。

 さぁ、これで完成、と思われたのですが、試乗してみると、右にいっぱいにハンドルを切ったときにエンジンの回転が不安定になるというトラブルに遭遇。右コーナーでストールしかかるという恐怖のマシンと化してしまいました。はじめはハーネスを接触不良にしてしまって、キルスイッチ
が誤作動をしてしまったのかとおもいました。が、まれに回転があがってしまうことがありました。これはキルスイッチではありません。アクセルワイヤーの取り回しの問題かと考え、再度タンクを外して確認したところ、なんとチョークワイヤーがつっぱっていることが判明。ハンドルを右に
切るとチョークがひかれてしまっていたのです(笑)。チョークワイヤーもやはり絶対的な長さが足らないので、代用品を探してくる必要がありそうですが、とりあえずステムの左側を通し、フォークの間も通さないように取り回して接続すれば問題はなくなりました。

 さて、200キロ程度を試乗したところ、ハンドルバーの振動が激しく、バイクから降りて30分以上も手がしびれてしまいました。そこでショップで一番重そうだったKitako製のステンレス製バーエンドキャップ(バランサー)を装着。振動問題はあっけなく解決しました。

 運転感覚の変化は、まず視界が非常に広くなったことです。夜間走行が非常に楽になりました。次に、タイトコーナーでイン側に切れ込んでしまうようになりました。慣れるまでは正直おっかなびっくり運転していたので、ますますそう感じたのかもしれません。

 軽量なアルミハンドルではなく、見た目の問題であえてステンレスハンドルを選択し、それにあわせてステンレス製バーエンドキャップを装着。フロント周りがぴっかぴかで無茶苦茶格好よくなりました。全体的に精悍なイメージになった気がしています。フロントブレーキのホースやチョー
クワイヤーも、近々もっと余裕のあるものに交換してあげたいです。

当カスタム化においては、千葉県沼南町のライコランド千葉店にお世話になりました。

以上です。(01/07/16)

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