APC F-21 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■製品情報
■始めに このキーボードは保証無しのジャンク扱いで販売されていたものであり、保証有りの同製品とは品質が異なる可能性があります。よって以降のレポートはその辺りをご考慮の上ご覧頂きますよう宜しくお願いします。 ■どうも胡散臭い メカニカルの新品キーボードが\500-!外観もどこかで見覚えのあるような・・・。その胡散臭さに惹かれて思わず購入。国内販売元はオウルテック。 ■AT-XT切り替えスイッチ 箱にはPS2と書いてあったのだが、ATのコネクタ?・・・しかし箱の中をよくみるとAT->PS2変換ケーブルが入っていた。しかし今時AT/XTの切り替えスイッチがあるキーボードも珍しい。 ■チルトし過ぎ 通常状態でも十分な傾斜があるのだが、この大きなチルトスタンドを立てると、これでもか!と言わんばかりに手前へ迫ってくる。さすがにここまで傾斜されると逆に手首が疲れそうだ。 ■ラベル あまり聞いたことのないAPCというメーカー?モデルはF-21。ラベルをよく見ると、1度剥して違うラベルを貼ったような跡がある。さらにキーボード右上にはなぜか特許Noが記載されたラベルが・・・。確か特許の内容はWeb上で検索できたような記憶があるので機会を見て調べてみたいと思う。 ■Northgate OmniKeyっぽい 配列や文字の色使い、テンプレートなど細部がNorthgate Omnikeyに非常に似ている。しかしカーソルキーまでカラフルなのはやりすぎのような・・・。 【参考: Impress PC Watch -元麻布春男の週間PCホットライン-】 ・減りつつある良質なキーボード ・Northgate OmniKey 102の画像 ■2色形成 こんな安物だがキートップは2色形成だ。さらに下記のように赤、青、緑、茶、黒と、5種類もの色を使っている。しかし品質は悪いようで表面に線が入っているモノもあった。さらに肉厚が薄いため、タッチもカチャカチャと安っぽい。 ■カバー カバー裏表の樹脂表面には所々ムラがある。 ■キースイッチ キートップを外してみると、ALPSのキースイッチ!、と思いきや、ALPSの文字は無い。さらに中をあけて見ると、BigFoot系などと非常に似ているのだが、接点部が板2枚とえらい簡略化されている。 キースイッチの上部ケースには、接点の金属板を分離するための敷居がある。 ■支柱、板バネ 支柱や板バネもBigFoot系とほぼ同形状だ。しかし板バネには少し歪みがあるようだ。 下記ALPSキースイッチと比べると、全体的にはほぼ同じ構造。しかしコストのかかりそうな接点部分のみ簡略化されている。独自にコストダウンを施したALPSキースイッチのコピー品なのだろうか? ●参考画像 TOSHIBA J-3100キーボード(BigFoot系)
■ネジ カバーを止めているネジを見るとネジをナメた跡があり、うっすら錆びが浮いている。さらにネジを外すと受け部分の樹脂にヒビが入っていた。 ■基板 裏カバーを外すとキースイッチがハンダ付けされている基板が見える。しかしこの基板を止めている内部のネジがこれまた錆びまくり。ハンダ付け不良もある。 この基板を外そうと横のネジを緩めていくが、1本なかなか外れない・・・。と思ったら受け側の樹脂が折れていた・・・。ここまでボロボロだともう言葉も出ない・・・。 ■キースイッチ固定方法 キースイッチの固定部はBigFoot系などでは板金だが、このキーボードは樹脂板であり、その影響がタッチや残響音に出ているようだ。 ■エンコードチップ エンコードチップにはIntelと記されているが・・・ここまで胡散臭いとそれさえも疑いたくなってくる。 ■内部の型番 エンコードチップや内部の基板、ケースには共通した「FAME」という型番が記載されている。 ■総括 とにかく胡散臭い!その一言である。しかしバラせばバラすほど怪しさが増していく、なかなか飽きさせない面白いキーボードではあった。そう、それが中国産キーボードの醍醐味なのである!(キッパリ)。Windowsキーが無いところや基板上の部品の古臭さ、錆び具合から、このキーボードはALPSのキースイッチやOmnikeyの外観などをコピーして大量生産したものが、長い間倉庫で眠っていたモノなのではないだろうか。それならばラベルを張り替えた跡も納得ができる。 しかしここまで凝っているのならば、もう少ししっかり設計して良い部品を使えばかなり良質なキーボードになっていたのでないかと、正直残念に思うキーボードではあった。 (2001/08/05) |
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