ALPSメカニカルスイッチ(BigFoot) | ▲ |
概要 |
詳細1New!(01/07/15) | 詳細2 |
概要 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーボードマニアの間で※1にBigFootと呼ばれている下記のような形状のキーボードは、DELL,SGI,東芝,SONY,SHARPなど過去様々なメーカーのPCやWSに付属し出荷されていて、キータッチに関する評価もわりと良いようなのですが、メーカーや生産時期によってかなりタッチが異なります。そこで今回その秘密を探るべく、SGI(2種類),東芝,DELLのキーボードに使用されているキースイッチ※2を分解し、その構造について調べてみました。 ※1大きなサイズなので「大足」、すわなち「BigFoot」と呼ばれているようですね。 ※2現在国内で販売されているFILCO,ATESSA,JUSTYなどのメカニカルキーボードも、ほとんどが同形状のキースイッチを採用しています。ただ、接点が簡略化されていたり微妙な違いがあるんですよね。またALPSキースイッチをコピーした偽ALPSなんてのもあります(偽ALPSの例)。機会を見てその辺りも詳しく解説たいと思ってます。 ●今回調査するキーボード
タイプの意味は下記の通り。 クリック・・・キーを押し込んだ時にカチッとクリック音が鳴る ノンクリック・・・クリック音は鳴らない 各キーボードについて、以降は上表右の略称にて説明します。 なお、同一型番であっても生産地やロットなどによって構造や部品が異なる可能性がありますので、予めご了承願います。 それではまずキートップを外してみましょう。 ※キートップを外す際には専用の工具を使用することをお勧めします。 ヘタに引き抜くとキーがガタガタになるので要注意。
さらに拡大すると・・・ ちなみに同形状のキースイッチは現在でも生産されているようで、クリックタイプ、ノンクリックタイプ、共にALPSオンラインショップで入手が可能です。機会があったらこれらのスイッチも調べてみたいところです。 ALPSのキースイッチというとFILCOのキーボードも同種のキースイッチ(クリックタイプ)を使用しているのでは?と想像するのですが、中古でもそれなりの値がつくので手がでなくて・・・。安く手に入ったらこちらも調べてみたいと思います。 なお、SGIの基板にはALPSの文字が確認出来ました。(他のキーボードも後日調べたいと思います) さらにこれらのキーボードは、裏のラベルの表記より、USA, TAIWAN, IRELAND, MEXICO,MALAYSIAの生産国が確認できるようなのですが、APLSの海外生産拠点にも上記の国が含まれているので、これらのキーボード自体、ALPSが製造、供給しているものなのかもしれません。 それでは次にキースイッチ上部のカバーを外します。 下記画像はTOSHIBAのキーボードですが、他のキーボードに関しても同様の構造となっています。 写真ではちょっとわかり辛いので、簡単な図を描いてみました。 ※かなりいい加減な図なので、細かい部分についてはあまり信用しないで下さい。 下記のように内部は「スライド部」「スプリング」「板バネ(左右)」「接点部」で構成されており、上部カバーで固定されています。 キーを押し下げると、各部品は下記のように動作します。 接点部はキースイッチの横に配置されており、中央のスライド部が押し下げられ板バネが横に押されることにより、白い樹脂の中の接点が繋がり、キーがONとなります。なお右図下部の青い部分が端子で基板へと伸びています。 さすがに白い樹脂の内部までは分解することは出来ませんでしたが、おそらく複数枚の金属板とそれを分離する絶縁性のセパレータで構成されているのではないかと思われます。(IBM 5576-001のALPSスイッチはそういう構造でした) 図で示すとこんな感じです。 それでは次に、各パーツについて詳しく調べていきたいと思います。 >>次へ |
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