キースイッチ分解 bigfoot系 | ||||||||||||||||||
今回分解するキースイッチは、DELLやSGIなどのBigFoot系,、Appleの拡張キーボードI,II(標準,GSも?)などで使用されています。最近の製品ではFILCOのメカニカルキーボードなども同様のキースイッチを採用しているようですね。メカニカルキースイッチというと、基板にハンダ付けされていて外れない、というイメージがありますが、このALPSのキースイッチはツメを広げる事によリ上部を外すことができます。もしキータッチがおかしいキーボードをお持ちでしたら、分解、修理してみるのもいいでしょう。 また、SGIのようにカサカサとした感触があるキースイッチ※1には、1度分解してスムースエイドなどを塗ってみるのもいいかもしれません。上部ケースの内側とスライダ部に、2度塗り(1度塗って乾かして、再度塗る)したところ、カサカサ感が軽減されました。1度塗りのみだと効果薄というところでしょうか。ま、状態にもよると思うんですけどね。 なお興味本位で分解することはお勧めできませんが、私がそんなこと言っても全然説得力なしですね。実施される方は自己責任でどうぞ。 ※1もちろん状態にもよりますが、生産国やロットによっても個体差があるようです。 ■分解手順 それではさっそく分解していきましょう。まずはキートップを外します。ただしヘタに外すとキースイッチやキートップにダメージを与えてしまうので、専用の引き抜き工具の使用をお勧めします。樹脂板などで自作するのも手ですね。 下画像のように上部ケースはツメ2つでとまっているので、ここを広げて持ち上げます。 分解するにあたって私は下画像のような簡単な工具を作ってみました。あまり幅が広いと左右のツメにぶつかってしまい奥まで入らないので、6mm程度が適当かと思います。先端は彫刻刀などで削ってテーパー状にしておくとツメに入りやすくていい感じです。 また、マイナスドライバーなどを2本使用して開くこともできます。ただし金属ですのでケースに少々傷が入ってしまいます。しかしタッチに影響する部分ではないので、気にされない方はこの方法でも構わないと思います。 左右のツメに板を入れて広げ、ケースを持ち上げれば簡単に分解することができます。 ■組み立て手順 板バネとスライド部を上部ケースに納め、スプリングを中央に立てます。 スプリングを倒さないようにそっとカバーをのせます。スプリングがうまくはまるようにスライド部を先に押し下げてからカバーをはめれば出来あがり。 追記:軸は先に押し込むよりも、指の腹で軽く抑えて上部ケースと一緒に押し込んだほうがいいかもしれません。ま、そのあたりは人それぞれなので色々と試してみてください。(2002/08/22追加) 上記のようにキーを組み立てる時にちょっとコツがいりますが、構造さえわかってしまえばそんなに難しい作業ではないと思います。それよりも部品を無くしてしまうことの方が怖いですね。スプリングなどはどこかに飛んでいってしまう可能性もありますから、机を綺麗に片付けてから慎重に作業に臨みましょう。 (最終更新日:02/08/22) |
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