ALPSメカニカルスイッチ(BigFoot) 

概要

詳細1 詳細2
 
  板バネ
下記画像はスライド部の横に配置されている板バネで、以下の順番に並べて撮影しました。
SGI(9500900) TOSHIBA
SGI(9500829) DELL(30383)


パッと見は同じように見えますが、各スイッチごとに微妙に形が違います。
クリックタイプの板バネの裏には凸があり、ここがキースイッチのケースに当たって、クリック音が鳴るような構造になっています。
クリック / ノンクリッククリック

ノンクリック


また、ノンクリックの板バネはケース内部にしっかりと固定されるようにツメが上下2つありますが、クリックタイプは1つしかありません。また内部で前後に動作しやすいように、ツメが台形状にカットされています。

クリック / ノンクリッククリック

ノンクリック


ノンクリックタイプ(SGI,DELL)
上下にツメがあり板バネがしっかり固定されていてクリック音は鳴らない。

クリックタイプ(TOSHIBA)
ツメが下に1つのみであるため前後に可動し、キーを押し込むとスライド部に引き寄せられ、さらに押し込むと板バネがスライド部から抜けて元の状態に戻り、その際にケースを叩いてクリック音が鳴ります。

各部を拡大するとこんな感じです



SGIの板バネ下部には下記のような凸部があり、これによりケースにしっかりと固定されています。
 


しかし同キーボードの他の場所のスイッチを開いてみると、なぜか凸がありません。
これは9500829,9500900共に同様で、両方とも凸があるものと無いものが混在していました。
凸が無いスイッチは、キーを放した時に軽く「チッ」という軽い音が鳴るものがありました。(鳴らないものもあります)
配置に規則性があるようでもなく、いったいどういった意味があるのでしょうか・・・。
 
  キートップ
板バネと同様に下記の順で撮影しています。
SGI(9500900) TOSHIBA
SGI(9500829) DELL(30383)
 
 
DELL(30383)はかなり薄く、逆に2色成型のTOSHIBAはかなり厚く、実際に持ってみると重く感じられます。SGIの2つはほとんど同じなのですが、取り付け部の根元が微妙に異なっています。

TOSHIBA( 2色成型)のキーボードの上段部と中央部を比べると、上段部はキーが高く樹脂も厚くなって入ますが、中央部はキートップが低いため樹脂も薄くなっています。ですので段によって少しタッチが異なっています。
 
 
  まとめ
かなり長くなってしまいましたがいかがでしたでしょうか?同種のキーボードであっても、このように色々な違いがあるのはなかなか興味深いですね。これらのキーボードの部品を組み合わせて、自分好みのキーボードを仕立ててみるのも面白いかもしれません。(必ずしも付くとは限りませんし、ヘタすると寿命が短くなる、なんて可能性もあるかもしれませんが)。
BigFoot系というと最近はかなり注目度が高くなってきているようで、安価に入手することが難しくなってしまいましたが、もし手に入ったら同様に紹介させていただきますね。(2001/06/17)

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